AIの対抗系から終盤問題を作ったらいい感じかも知れない件
Qhapaqアドベント将棋記事 5日目
棋力向上には詰将棋をやれ仮説に従って、コンピュータ将棋を駆使して終盤の詰み筋問題の自動生成をしたところ、問題が難しくなりすぎて悶絶してからはや一日。敬愛する将皇の終盤問題の多くが対抗系であることに目をつけ、QRLに保存されている振り飛車将棋ソフトの棋譜から終盤問題を生成し直したらいい感じの問題が作られるようになった気がしてきました。
【とりあえず問題をあげてみる】
・実践型から作った詰め将棋
l6nk/6+Ssl/p2p3pp/4P1g2/2Pn+r2NP/6SP1/P2G5/9/LN3PK1L b RBGS5Pbg3p 1
詰み手順例:21成銀、同玉、41飛打、31銀、32銀打、同玉、43角打、22玉、21金打(4手目で31に合駒をしても、32銀打、同玉、43角打、41玉、52金打)
凄く雑な表現ですが、いい感じな気がします。
穴熊の玉を引きずり出す、1路離して飛車を打つ、将棋の終盤ででてくるエッセンスがいい感じに組み込まれています。対抗形は長年愛された戦型だけあって将棋のエッセンスがよく入ってるなあ。
【何故良くなったのか、本当に良くなったのか】
正直わかりません。そもそも本当に問題として解きやすくなったかも謎です。偶然私にも詰み筋が見える問題が出来ただけかも知れません。
敢えて予想するなら、対抗系の将棋は玉を囲って双方駒をさばいて、さばいた駒で相手の陣形を早く崩壊させた方が勝ちという戦いが多いため、攻める側の持ち駒が似たようなものになりやすく、玉の崩し方定跡も整備されているからではなかろうか......
【おまけ:将皇の中で難問とされていた問題を解けた人に棋力アンケートを取ってみた】
アンケートに協力いただいた将棋が強い皆様、そして、私と同じように挑戦して爆死した将棋若葉マークの皆様、心よりお礼申し上げます!
アンケートの様子からすると将皇の詰み問題はアマ段位では割と解けてしまうらしいので、段位者向けのやや難しめの問題を作ることを目指そうと思います!!
【おまけ2:先程の将棋から余計な駒を取り除いた詰め将棋】
7nk/6+Ss1/8p/6g2/8P/6SP1/9/9/6K1L b RBGPrb2gs3n3l14p 1
最短手数は27手詰め、最短手数の詰み上がり図に余り駒はない、27手以上かかる詰み筋もあるようです。興味がある人は上記sfenをやねうら王に突っ込んで対局してみてください。答えを見ずに詰ませられた人がいたら....貴方は凄い。是非感想を教えてください(さっき段位者向けぐらいの問題といった奴誰だ。私か。)
想定解(白抜き):22成銀、同玉、42飛打、32飛打、31銀打、同玉、41金打、22玉、32飛成、同玉、41飛打、33玉、11角打、24玉、25歩、同金、同銀、同玉、45飛成、35歩、26歩打、同玉、16金打、27玉、17金、37玉、55角成 まで。4手目で飛車が合い駒になるのは、それ以外の駒だと、11角打、23玉、12銀打、24玉で斜めに行けない駒なら23金打で詰み、金銀角を埋めても25歩、同金、34金打、同玉、44飛成で詰みだから。む、難しい。けど心なしか良い問題な気がする。